世界の森林で起きていることとコントロールの難しさ

世界の森林は2000年から2010年までの平均で毎年520万ヘクタール、1分間にしたら東京ドーム2つ分の森林が消えています※1。その問題に関連した世界での話やそれをコントロールすることができるのか。森林資源を利用している側としてどうしたらいいかを考えてみたいと思います。

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森林関連のサステナビリティ主張で検証が必要なこと

前回紹介したポール・ホーケンさんの新著「Regeneration: Ending the Climate Crisis in One Generation」で書かれていた北方林関連の話の中で自身も紙を扱う会社として気にしておかないといけないな、と思う点がこの本の参考文献にあったのでご紹介します。なお日本語版の本が早速出るようです。↓


参考文献では具体的な企業名を出して書かれていたのですが、その会社のことに関して何か是非を言うことがここでの意図ではないので、詳細が気になる方は参考文献を見ていただければと思います。

紙を使う、すなわち木を使っている会社のサステナビリティの主張としてよくありがちな点に関して反論している内容でした。

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気候変動系の数値感覚を身につける-ビル・ゲイツ HOW TO AVOID A CLIMATE DISASTER より

大分更新の期間が空いてしまったのですが、これはご紹介したいという本に出会いました。

ビル・ゲイツが書いた気候変動に関する本です。英語ですが、とても読みやすい英語でしたので、気候変動系の話を英語で読む一歩としても良さそうです。

概要としては、現在510億トンの温室効果ガスを排出しているのを、減らすというのではなく、ゼロにするためにどんなことをしていくべきなのかというのを整理しています。

前半の方で書かれている、気候変動系の数値感覚を身につけることができる話しが気候変動に興味のある方どなたにも参考になるのではと思いご紹介します。

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大地から赤ちゃんの口へ!オーガニックかつ食材の出所が明確なベビーフードの誕生

イタリアの国立統計研究所の報告によれば、イタリアにおける7~8歳の肥満の割合は18%に及びます。これは、同年代のデンマークやノルェーの肥満率5%と比較すると突出した数字であり、イタリアでは社会問題ともなりつつあります。

イタ飯の本場イタリアとしては、食事が美味しいだけではなく健康的に食べることがなによりも重要として、昨今は政府による食の啓蒙も拍車がかかってきました。

そのような風潮の中で、南イタリアのオーガニックの会社がこれまでとは一線を画するベビーフードの販売を開始し、イタリアでは大きな話題になっています。

それはどんなベビーフードなのでしょうか。

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ワインもサステナビリティの時代!単一認証に向けてイタリアが動き始めた

ワインといえばフランスの名前が筆頭に上がりますが、生産量ではイタリアが世界一をキープしています。そのワイン大国イタリアでは他国に先駆けて、「サステナビリティ・ワイン」の認証をシステム化しようとしています。美味しいワインを生産するだけではなく、環境にも配慮したワインの生産に向けてイタリアは第一歩を踏み出しました。

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サステナビリティとコロナ禍と〜変わりゆく農業の姿とは

農業王国といわれるイタリアですが、近年は従来のオールドスタイルからの脱皮が話題になっています。若い世代や女性が農業に従事し、新しいスタイルを生み出そうとしているのです。とくに肥沃な穀倉地帯として知られる南イタリアでその動きが顕著になっています。農業の世界も量から質へと人々の価値観が移っている昨今。

変わりゆく欧州の農業を追ってみました。

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食の廃棄を減らすためのさまざまなアプリが開発される!未来に向けたイタリアの試みとは

Covid-19の感染拡大によって、世界中のあちこちの町がロックダウンされました。イタリアは、世界の先頭を切って国全体が封鎖された経験を持ちます。その間、買い物をするにも長蛇の列に並ぶ必要があったため、いかに食を無駄にしないで食いつなぎ、買い物の回数を減らせるのかとまじめに考えるようになったのです。それはすなわち、平常時にどれだけの食を無駄にしてきたかを反省する材料にもなりました。こうしたことから、食を無駄にしないためのアプリが脚光を浴びています。その一部をご紹介したいと思います。

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愛する人に樹木を送り、町の緑地化を進めようというフィレンツェのプロジェクト

イタリアの都市では、大木がそびえる公園を目にすることが多々あります。それは、かつての貴族のお屋敷が現在は一般に公開されていたり、ローマ時代の遺跡と一体化した公園があったりと形態はさまざま。

自然を愛するイタリア人の中でも、特に文化的な分野ではイタリアのほかの地方をよりも意識が高いという認識を持つトスカーナでは、昨年のクリスマスとても素敵なプロジェクトが発信され、大盛況となりました。そのプロジェクトについて、ご紹介したいと思います。

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顧客はブランドに何を求めているのか。環境の点でやるべきことは。

顧客はブランドに何を求めているのか。常にブランドが意識していることですが、それをミレニアル世代などの世代だけでは区切ることはできず、サステイナブルに対する意識や消費スタイルによってわけて捉えて、ブランドに何が求められているかについてのリサーチが参考になるのでご紹介します。

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