ブータンはCO2排出量がマイナス(排出量以上を森林で吸収している)の国です。どう実現しているのかを話しているTED動画を紹介します。
2017年 12月 の投稿一覧
チラシの印刷による二酸化炭素排出量はどれくらいか
紙での印刷は環境に負荷をかけているという印象はあるものの、実際にはどれくらいの影響があるのでしょうか。どれくらいの排出量があるのか、発注側の視点として持っておいた方がいいことはどんなことがあるでしょうか。
サマリ
チラシなどの印刷によって発生する二酸化炭素の大部分は紙の製造にかかる分になります。よく使われるA4サイズのコート紙(90kg)という紙の製造で1枚6.53g。印刷が身近になった今、チラシ1,000枚でも2,000枚でも値段は2,000円程度の差で作れますが、環境への負荷は倍であることは発注側として知っておいた方がよさそうです。
段ボールの二酸化炭素排出量はどれくらいか
ネット通販の利用が増えている昨今、家でも毎日のように段ボールのゴミがでているのですが、ふとこの勢いで段ボール利用が増えても環境的に問題ないでしょうか。
サマリ
段ボールの1箱あたりで発生する二酸化炭素の量は概算で1箱あたり200〜300g程度です。日本での1年間の二酸化炭素排出量合計は約685万トン。単純計算で日本全体の温室効果ガス発生量の0.5%程度。段ボールは95%が回収され、90%以上が再利用の紙で作られているため、新たな木の伐採はほとんどなく利用できています。
ニューヨークの環境問題への取り組み方が素晴らしい
ニューヨークは環境問題の対応が計画的にされていてとてもうまく行っています。その考え方、進め方が他の地域・会社でも活かせる部分がたくさんあるので紹介します。
この本のニューヨークの事例の部分を中心に紹介しています。
サマリ
都市をよりきれいに、市民を健康にし、仕事を増やし、生産性を高めるということを目指した結果が温暖化改善につながるという考え方のもとで、ブルームバーグ元市長がPlaNYCという計画をたてています。建物からの排出量が75%であることを把握し、その改善のために法律も整備していく、対策を立てることで雇用も増やしていくということを実現しています。
Don’t even think about it なぜ気候問題は難しいのかがわかる本
気候変動などの環境の問題は重要な問題で昔から言われているのに、あまり状況が変わらなかったり、寧ろそういう問題について表立って意見すると奇異な目でみれるくらいの印象があります。なんでなのでしょう。その理由がわかれば対応のしようがあるかもしれない。
ということで、この気候問題がなぜ、存在しないかのように扱われてしまうのかを色々な観点から解説した本を紹介します。
サマリ
本書では色々な観点からなぜ気候問題について、タイトルどおり「考えようともしない」ことになるのかが書いてます。
自分自身が問題を起こしている点、明確な敵がいないといった問題の構造的な難しさ。
個人がやることのインパクトの小ささなどによる、モチベーションを保つ難しさ。
自分ごととして捉えづらいコミニケーションのとり方などが問題としてあげられています。
その結果、どうすればいいかわからないから周りの人がやってる通にするということになり、解決が進まない。という構造です。
この本の考え方は気候変動などによらず色々な問題に応用できそうです。
【TED動画】トーファー・ホワイト森林伐採をテクノロジーで防ぐ
植物は二酸化炭素を吸収してくれるので、森林伐採は地球温暖化の大きな原因になっています。それをテクノロジーで解決しようとしているTED動画を紹介します。
ビットコインがなぜ地球温暖化に影響があるのか
ビットコインが今高騰していますが、実はビットコインが地球の温暖化の要因につながっています。どのような影響があり、なぜ問題なのでしょうか。
サマリ
ビットコインは通貨量を増やすためにパソコンで複雑な計算をする採掘(マイニング)ということが必要なのですが、そのために計算力の高いパソコンが必要で、その利用電力量は2017年12月18日時点で国としてみた時に59位に入り、世界の電力消費量の0.16%を占めています。その量は日々増えていっています。
自動車の温暖化への影響はどれくらいあるのか
自動車や電車、バス、飛行機などの利用が温暖化への影響が大きいというのはイメージとしてありますが、具体的にどれくらいで、何が最も影響があるのでしょうか。
サマリ
日本での自動車などを含む運輸部門の二酸化炭素の排出量は2015年で約2億トンで、全体の15%を占めています。そのうち自動車が圧倒的に多く89.7%、その中でも自家乗用車が最も多くなっています。運べる人の数という意味での輸送量の観点でも自家用車の効率の悪さは明白です。
日本の温室効果ガス排出量上位企業が占める割合はどれくらいか
環境問題に対応するために、企業が温室効果ガスの排出量を減らすことがとても重要ですが、大企業が多くの割合を占めている印象はあるかと思います。いったいどれくらいの割合を占めているのでしょうか。
サマリ
東洋経済新報社のCSR企業白書2017に載っている温室効果ガス排出量ランキングトップ200とそこに載っていない東京電力を合わせると8.2億トンとなり、日本全体の13.3億トンの67%を占める。発電に伴う排出量が電力会社と利用企業で重複していると考えると、38%程度なのではと思われます。大企業以外の会社の貢献が大きいと考えていいのではないでしょうか。
食品廃棄・フードロスと地球温暖化にどんな関係があるのか
食品廃棄・フードロスが多いというのは世界で飢えている人がいるのに問題というのは直感的にわかると思うのですが、実は地球温暖化にも影響している問題です。具体的にどれくらい問題で、どの作物、どの国が主要な要因になっているのでしょうか。
サマリ
世界で生産される食料のうち、3分の1が廃棄されています。食品廃棄・フードロスによって排出される温室効果ガスは約33億トンで、一つの国としてみた場合に中国、アメリカについで3番めに多いことになります。作物としては稲などの穀物が最も影響があり、国(地域)としては中国・日本を含めたアジア先進国が一番多い排出量を占めます。