段ボールの二酸化炭素排出量はどれくらいか

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

ネット通販の利用が増えている昨今、家でも毎日のように段ボールのゴミがでているのですが、ふとこの勢いで段ボール利用が増えても環境的に問題ないでしょうか。

サマリ

段ボールの1箱あたりで発生する二酸化炭素の量は概算で1箱あたり200〜300g程度です。日本での1年間の二酸化炭素排出量合計は約685万トン。単純計算で日本全体の温室効果ガス発生量の0.5%程度。段ボールは95%が回収され、90%以上が再利用の紙で作られているため、新たな木の伐採はほとんどなく利用できています。

段ボールの二酸化炭素発生量

日本での段ボールのCO2発生量は485.8g−CO2/㎡です。(全国段ボール工業組合連合会 2014年段ボール製造に関わる CO2 排出原単位についてより)

なお、内訳としては、純粋な段ボールの製造が64.8g、元の板紙の製造で421gなので、約87%が板紙製造段階で発生しています。

よくあるみかん箱サイズの段ボールが400×300×200mmで計算すると面積が0.52m2なので、上の数から計算すると、252.6g−co2です。大きいのや小さいのもあるので、一般の宅配でのサイズで考えると200〜300gと考えておくといいのではないでしょうか。

ちなみに私が個人的に2017年にアマゾンで買った数が127件なので、合計すると25〜28㎏のCO2と考えると結構多いようにも感じます。

日本全体でいうと、2017年の段ボール需要予測が14,100百万m㎡(2017 年(平成 29 年) 段ボールの需要予測 )なので、先程の数値と掛け合わせると、段ボールで発生する二酸化炭素は、685万トンです。日本全体の温室効果ガス排出量13億2500万トンの比率で考えると0.5%程度。

段ボールはほぼ再生紙で出来ている

発生しているCO2がほぼ板紙製造時点ではあるものの、ほとんど再生紙でできています。強みとしては段ボールは別で回収するという体制ができあがっていることにあり、95%が回収できています。その影響で90%は再生紙でできています。

段ボールはどこで使われているのか

段ボールの部門別の消費量は下図のようになっています。

ballsheet

ネット通販が5%と結構少ないのですが、ネット通販部門は前年比10%増で増えているようです。段ボールの再生紙だけで作れる前提には回収した量で作れるということがありますが、これからさらに消費量が増えていくことが予想される中で古紙で足りるのでしょうか。

参考文献

PDF:段ボール製造に関わる CO2 排出原単位について

2017 年(平成 29 年) 段ボールの需要予測

段ボールとプラコンの比較資料

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。