ビットコインが今高騰していますが、実はビットコインが地球の温暖化の要因につながっています。どのような影響があり、なぜ問題なのでしょうか。
サマリ
ビットコインは通貨量を増やすためにパソコンで複雑な計算をする採掘(マイニング)ということが必要なのですが、そのために計算力の高いパソコンが必要で、その利用電力量は2017年12月18日時点で国としてみた時に59位に入り、世界の電力消費量の0.16%を占めています。その量は日々増えていっています。
ビットコインでの電力利用量
に乗っているのですが、ビットコインを発掘する際の利用電力量は2017年12月18日時点で34.9TWhで、ブルガリア1国の電力量と同じレベルになっていて、全世界でみても59位となっています。
世界の電力消費量の0.16%、発生するCO2の量は17,130キロtで全世界の発生量の0.05%となります。
上図がビットコインでの予測電力消費量の推移ですが日ベースで多くなっているのが読み取れます。
なぜそんなに電力量が必要なのか
ビットコインは普通の通貨と違い、国のような中央発行機関がなく、どうやって増やすかというと、採掘(マイニング)という処理をコンピューターですることによって、流通量で増えていきます。
その発掘という処理は膨大な計算の量が必要になる問題を解くということと同じ話しなのですが、その問題を一番早く解けた人がそのコインを受け取れるという仕組みになっています。
今は価値がどんどん上がってきているので、発掘(マイニング)をしようとする人の数も増えてきて、早いもの勝ちなので、計算力の高いコンピューターが必要になります。
そのために高性能のコンピューターが何台も必要となり、コンピューターから発生する熱を冷ますためのクーラーが必要になり、、と必要な電力が必要になってきます。電気代は安い方がもちろんいいので、現状安くできる中国で発掘されることが多いようです。そうなると化石燃料などの環境によくない原料をつかっての電気を使うことになります。
前にも温暖化の大きな要因であるHFCとはで書いたとおり、クーラーに使っている冷媒は環境よくないので、その分まで加味するとより影響は大きいはずです。
発掘できなかった人の電力は無駄になってしまいますから環境にはよくない通貨と言えます。
これか別の種類で同様の仕組みをつかった仮想通貨も出てくるので、どうなっていくのか環境の面でも注目です。
参考文献
Bitcoin Energy Consumption Index – Digiconomist