自社で活かせる環境情報

地球によい経営を試みている企業が自社で活かせるような他社の事例・管理手法等の一覧です。

洋服一着あたりの二酸化炭素発生量はどれくらいか

日常生活の中で発生している温室効果ガスの排出量を減らすことも大切です。家庭でやれることというと、どうても電気の利用量を減らすとなってしまいますが、間接的ではあるもののの、必要以上なものは買わないというだけでも環境に貢献できることがあります。そのようなことが伝わるように家庭で購入するもののCO2発生量を紹介していきます。まずは洋服です。買う機会が多い衣料品はどれくらいのCO2発生量なのでしょうか。

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失敗しないペーパレス化の進め方

環境に対しての負荷を減らすことを考えた時に取り組み易いものとしてペーパーレス化があります。もちろん環境に良いだけではなく、コスト削減効果もあるので是非取り組みたいものですが、あまり上手くいかなかったという話しもよく聞きます。結局高い会議システムとかだけ入れて終わったなどにならないために、どのような進め方・体制で具体的にどういうことをしていくのでしょうか。
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ユニクロが環境のために加盟したSACのHIGGインデックスとは

ユニクロのファーストリテイリングが出しているサステイナビリティーレポートを見ると環境サステイナビリティを意識した経営を行うために、自社だけではなく、サプライチェーン全体で対応していく必要があることがわかります。そのためにユニクロは「サステイナブル・アパレル連合」(SAC)の「HIGGインデックス」というツールを使って改善していこうとしているようなので、その内容を紹介します。

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kering社の環境損益計算書EP&Lとはどんなものか

経営をしていく上で損益計算書を見ていない人がいないように、数字で管理をしていくことが経営では当たり前です。一方で環境問題はというと、CO2の排出量だけであれば数字で管理することができますが、他の例えば水の利用量や、土地の利用を減らしていくといったことを考えた時に、それぞれの数値で管理していくことももちろんできるのですが、全社員の意識をあわせるというのは難しい面もあると思います。

グッチ、ボッテガ・ヴェネタ、サンローラン、ブシュロン、プーマなどをもつコングロマリットブランドを持つkerning社がそういった問題を解決するためにE P&L(Environmental Profit and Loss Account) 、日本語でいうと環境損益計算書というものを使って管理しています。とてもよくできた仕組みなので紹介します。

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H&Mが取り組んでいる洋服のリサイクル

アパレルの世界でも環境によいもの目指す取り組みは多く出てきており、H&Mが洋服のリサイクルを進めているのでそれを紹介します。

サマリ

H&Mでは洋服の回収(他社製品問わず)を2013年から開始して55,000トンを回収し、リウェア、リユース、リサイクルを進めています。Worn Again社と共に、ポリエステルとコットンをリサイクルする繊維なども開発しています。

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チラシの印刷による二酸化炭素排出量はどれくらいか

紙での印刷は環境に負荷をかけているという印象はあるものの、実際にはどれくらいの影響があるのでしょうか。どれくらいの排出量があるのか、発注側の視点として持っておいた方がいいことはどんなことがあるでしょうか。

サマリ

チラシなどの印刷によって発生する二酸化炭素の大部分は紙の製造にかかる分になります。よく使われるA4サイズのコート紙(90kg)という紙の製造で1枚6.53g。印刷が身近になった今、チラシ1,000枚でも2,000枚でも値段は2,000円程度の差で作れますが、環境への負荷は倍であることは発注側として知っておいた方がよさそうです。

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段ボールの二酸化炭素排出量はどれくらいか

ネット通販の利用が増えている昨今、家でも毎日のように段ボールのゴミがでているのですが、ふとこの勢いで段ボール利用が増えても環境的に問題ないでしょうか。

サマリ

段ボールの1箱あたりで発生する二酸化炭素の量は概算で1箱あたり200〜300g程度です。日本での1年間の二酸化炭素排出量合計は約685万トン。単純計算で日本全体の温室効果ガス発生量の0.5%程度。段ボールは95%が回収され、90%以上が再利用の紙で作られているため、新たな木の伐採はほとんどなく利用できています。

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ニューヨークの環境問題への取り組み方が素晴らしい

ニューヨークは環境問題の対応が計画的にされていてとてもうまく行っています。その考え方、進め方が他の地域・会社でも活かせる部分がたくさんあるので紹介します。

この本のニューヨークの事例の部分を中心に紹介しています。

サマリ

都市をよりきれいに、市民を健康にし、仕事を増やし、生産性を高めるということを目指した結果が温暖化改善につながるという考え方のもとで、ブルームバーグ元市長がPlaNYCという計画をたてています。建物からの排出量が75%であることを把握し、その改善のために法律も整備していく、対策を立てることで雇用も増やしていくということを実現しています。

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Googleは環境問題に対してどんなアプローチをしてるのか

グーグルの環境問題に対しての対策が徹底してやられていて、しかも自社のサービスが他の会社の環境対策へ役立つというアピールの仕方が他の会社にも応用できるやり方だと感じたのでその紹介をします。

グーグルの環境対策の概要

まず、グーグルはもう10年前の2007年からずっとカーボンニュートラルで、2017年には全てが再生可能エネルギーでまかなえるようになるということです。2016年のCO2排出量は2.9mtで、売上高あたりの排出量は5年前に比べて55%も下げています。

カーボンニュートラルとは、自社のCO2排出量をゼロにできない分、他でCO2排出量を削減しているプロジェクトにお金を出すことでその分を買い取り、実質排出量がゼロとなっている状態のことです。

また、自社がカーボンニュートラルであることから、Gmailや Gsuiteを利用し、利用者が自分でサーバーなどを持たなくてよくなれば、利用している会社のIT利用によるCO2発生量も85%削減させることができると言っています。これが環境対策した会社がお客さんにアピールする際に言うべきポイントですよね。

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