洋服一着あたりの二酸化炭素発生量はどれくらいか

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日常生活の中で発生している温室効果ガスの排出量を減らすことも大切です。家庭でやれることというと、どうても電気の利用量を減らすとなってしまいますが、間接的ではあるもののの、必要以上なものは買わないというだけでも環境に貢献できることがあります。そのようなことが伝わるように家庭で購入するもののCO2発生量を紹介していきます。まずは洋服です。買う機会が多い衣料品はどれくらいのCO2発生量なのでしょうか。

ユニクロの服を作るのに発生する概算の二酸化炭素発生量

最新のユニクロの二酸化炭素排出量を見てみると、

  • 生産:2,917,069tCO2e
  • 物流:17,707tCO2e
  • 店舗・本社:137,872tCO2e

となり合計で、3,072,648tCO2e になります。

とてもざっくりな概算になってしまいますが、売上1,000円分あたりの発生量で計算すると、2014年8月期が1,382,907百万円なので、売上1,000円分あたりの二酸化炭素排出量は2.22㎏CO2e となります。

例えば5,000円分とすれば11.1kg相当くらいとなります。

正確に積み上げで計算した衣料品の二酸化炭素発生量

先程のユニクロの例は合計の発生量を売上1,000円分あたりに計算したかなりの概算なので、詳細に計算している例も載せておきます。

CFPプログラム(カーボンフットプリントコミュニケーションプログラム)というものがあり、色々な商品の二酸化炭素排出量を製造会社が提出したものを検証して、正しいと判断されたものがCFP対象製品として載っています。その中に衣料品も2商品ほどのっていて、アシックスのジャージが製造から廃棄まで15㎏CO2e 、これは使用時や廃棄時も含まれているので、生産から流通までにすると、11.5㎏CO2e となります。

ユニクロでいえば4,000円〜5,000円くらいの商品だと思うので近い数字にはなっているのではと思います。

消費者としては洋服1着買うと簡易的な上着でも10㎏以上の二酸化炭素が発生しているということを知っておくのはよいのではないでしょうか。

参考資料

ファーストリテイリング環境負荷低減の取組み

CFPプログラム CFP対象商品 衣料品

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