電力関連のニュースを近寄りがたく感じさせる理由の一つが単位のややこしさだと思います。ただ、一度知ってしまえば単純な話で、日常の電気代について把握する上でも役に立ちます。
サマリ
電力を表すのがWで電力量を表すのがWh、水道で言えば流れる水の量がWで出た水の総量がWh。1Wで1時間使えば1Whです。キロ、メガ、ギガ、テラは3桁区切りの数字と同じです。
電力と電力量。単位は掛け算で考える
WとWhの違いは電力と電力量の違いです。電力と電力量の違いはよく蛇口の水に例えられるのですが、蛇口の水を出した時に、流れてくる水の量にあたるのが電力で、出した水の量が電力量です。
単位をみると電力がW(ワット)で電力量がWh(ワット・アワー)です。よく数学で2abといったら2×a×bだったのと同じようにWhはW×h(アワー=時間)です。なので、300Wの電力を1時間使ったら
300W×1時間(h)で300Wh(ワット・アワー)
という単純な話しです。同様に500Wの電力を2時間使ったら
500W×2時間(h)で1,000Wh。1,000g(グラム)が1㎏(キロ・グラム)なのと同じで、1,000Wh(ワット・アワー)が1kWh(キロ・ワット・アワー)になります
キロ、メガ、ギガ、テラの覚え方
世界の発電量データの記事で書いたように、日本の発電量が約1,000TWh(テラ・ワット・アワー)なのですが、このテラといった数字が慣れていないとわかりづらいかと思います。
よくパソコンの記憶容量の世界でよく使われていますが、
キロが1,000、メガが1,000,000(百万)、ギガが1,000,000,000(10億)、テラが1,000,000,000,000(1兆)を表します。
3桁区切りの数字ごとに名前がついています。コンマが一個増えると次のになると覚えておくと10,000kWhと言われた時に、キロからコンマが一個増えたからメガで10mWhというようにすぐ計算ができて便利です。