自動車や電車、バス、飛行機などの利用が温暖化への影響が大きいというのはイメージとしてありますが、具体的にどれくらいで、何が最も影響があるのでしょうか。
サマリ
日本での自動車などを含む運輸部門の二酸化炭素の排出量は2015年で約2億トンで、全体の15%を占めています。そのうち自動車が圧倒的に多く89.7%、その中でも自家乗用車が最も多くなっています。運べる人の数という意味での輸送量の観点でも自家用車の効率の悪さは明白です。
自動車の二酸化炭素の排出量
日本の温室効果ガスの排出量が2015年度で13億2,500万トン(CO2換算)の中で、自動車、電車、バス、飛行機、船舶などの運輸部門でのCO2発生量は2億495万トンで、全体の15%を占めます。その内訳としては下図の通り
89.7%を自動車が占めています。その中の内訳としては、下図の通りです。
自家用車が57.25%を占め、日本全体のCO2排出量の中でも7.7%を占めています。
一般の企業が減らせるとしたら、この自家用車の部分になるのですが、その部分が最も影響力が大きいことがわかります。いかに通勤での利用を減らせるのか、営業での利用を減らせるのかがポイントになってきます。
輸送量当たりの効率性でも自家用車は最も低い
輸送量(運べる人)当たりのCO2排出量の観点でも、自家用車は最低となります。通勤で使う場合には多くの場合で一人で乗ることから、自ずと輸送量当たりの二酸化炭素排出量は多くなります。
参考文献
GIO 温室効果ガスインベントリ 日本国温室効果ガスインベントリ報告書NIR データ