このサイトをつくるきっかけになった3冊の本

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

このサイトを作ろうと思ったきっかけになった本を紹介します。

会社の経営に関わる人はみんな読んだらいいのにと思う本ですが、特に何かしらのものを作っている経営者であれば環境問題のためにというのではなくて、業績を伸ばし、利益を出すという観点で読んでみるといい本です。

レイ・アンダーソン ”パワー・オブ・ワン”

この動画を見てから、レイ・アンダーソンさんという方の本を読んだのが最初のきっかけです。元々タイルカーペットの会社を経営していた人が後で紹介するポール・ホーケンさんの本を読んでから環境の問題に対応する必要性を感じて、1994年から2020年までに環境への影響をゼロにするという目標を掲げて、それを実現する過程がまとまっている本です。

環境という言葉を出すと、興味なさそうに「へーそれって儲かるの?」っていう話がよく出てくるし、一般消費者にしてみれば、なんか高いものという印象がついてしまっているという中で、そういう問題ではなく、この対応をするからこそ業績を伸ばし、利益を増やせているんだということを実際に実現している、そしてそのための方法を具体的に提供している素晴らしい本です。

この本が元が1998年の本で、結構前の本なのでそれ以降に出ている本が失敗した点や行った具体的案施策も含めて書かれていて、日本語になっていないのでまた別で紹介したいと思っています。

ポール・ホーケン他”自然資本の経済―「成長の限界」を突破する新産業革命”

先程のレイ・アンダーソンがこの人のサステナビリティ革命―ビジネスが環境を救うという本を読んで環境問題に対応しないといけないと悟ったということなのですが、日本語だと定価以上のものしかないですし、内容的にもこちらがおすすめです。

環境保全と経済成長が同時に満たせるものだということをたくさんの事例とともに説明しています。

ウィリアム・マクダナー他”サステイナブルなものづくり―ゆりかごからゆりかごへ”

「ゆりかごからゆりかごへ(Cradle to Cradle)」とはのページでも紹介した本です。

最近よく聞くようになってきたサーキュラーエコノミーのベースになっている考え方です。

  • 自然界の循環(バイオスフィア)と産業界の循環(テクノスフィア)を混ぜない
  • ダウンサイクルではなく、アップサイクルを目指す
  • さほど悪くない(Less bad)ではなく、より良い(More good)を目指す

というあたりがポイントになっています。

これらの本を読んでいると経営者として何かしないといけないし、仮に業績のことだけを考えたとしても妥当な経営判断だし、いくらでも対応方法はあるはずだと思えてくるはずです。

参考資料

レイ アンダーソン(著),枝廣 淳子 (著), 河田 裕子 (著)パワー・オブ・ワン―次なる産業革命への7つの挑戦|海象社 (2002/1/1)

ポール ホーケン (著), L.ハンター ロビンス (著), エイモリ・B. ロビンス (著) 自然資本の経済―「成長の限界」を突破する新産業革命 |日本経済新聞社 (2001/10/1)

ウィリアム マクダナー (著), マイケル ブラウンガート (著), 吉村 英子 (監修),サステイナブルなものづくり―ゆりかごからゆりかごへ|人間と歴史社 (2009/06)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。