スターバックスとマクドナルドが共同でよりリサイクルしやすいカップを検討しているそうです。
Exclusive: Starbucks and McDonald’s team up to rethink cups
先日のストロー廃止だけではなく、ライバルのトップ2社が手を組んで環境の問題を解決していくというのは素晴らしい動きですね。
スタバとマックで新しいカップを共同開発
世界で年間6,000億ものカップが使われていて、そのうちの4%をマクドナルドとスターバックスがトップ2で占めていて、そのライバル同士が手を組んで解決していこうとしています。
具体的には NextGen Cup Challengeという組織を立ち上げてお金を出して、起業家やデザイナーからアイデアを募っていくという形です。
「環境によい素材を使うという観点では我々はともに問題解決者であって競合では無い」ということを言っているのが素敵ですね。
この組織が目指しているのは、
- 既存の1回利用のカップの解決策をみつけ商業ベースに載せる
- 分解可能、リサイクル可能を目指す
- 原材料の利用を最小化する
- 再利用をできることも目指す
といったことができるカップづくりです。
リサイクルの問題点
新しいカップを作るうえで解決すべきリサイクルの問題点としては、リサイクルできることと、実際にリサイクルされることは別ということ。
例えばリサイクルをする際に利用されている素材ごとに分ける機械では、プラスチックのストローは小さすぎて抽出されずそのまま埋立地行きになってしまう、黒いプラスチックが利用している機械の赤外線に反応しないため、抽出できずリサイクルできない。といった問題があります。
こちらは参考情報ですが、黒いプラスチックに関しては、通常の黒いプラスチックがリサイクルできないことから、原料が足りずに家電で使われている黒いプラスチックが使われ、そこに臭素が含まれているため健康に問題があるといった研究もあるようです。
こういった課題を解決できる素材でのカップができていくとよいのですが。
参考資料
Exclusive: Starbucks and McDonald’s team up to rethink cups
Black plastic is killing the planet. It’s time to stop using it