アメリカで森林を保護するため活動としてAppleも参加しているWorking Forest Fundについて紹介します。アメリカで森林面積が減ってきている背景なども含めて参考になりました。
アメリカで森林が減ってきている背景
アメリカでは機関投資家が4100万エーカーの森林を保持していて、年間で400万エーカーの森林が取引されています。そのようなビジネスモデルだと、それぞれの森林の取引での利益を最大化することが重要視されて、森林が切り売りされ、利益最大化のために他の用途で使われるようになり、結果として森林が分断化され生態系の破壊などにつながっていくという流れが起きています。
Working Forest Fundは何をしているか
前にも伐採すること自体が問題ではない?森林伐採と温暖化との関係の記事で書いたとおり、森林は適切に管理できていれば保持することができます。上に書いたような問題に対して、Working Forest Fundはどのような対応をしているかというと、
- 破壊されるリスクの高い森林を取得する
- その森林を管理する
- 適切な伐採で保全していく
- それができた段階で適切なところに売却し、そのお金で別の森林を取得する
といったサイクルを回していっています。
APPLEも参加している
APPLEは自社の製品だけではなく、パッケージに関しても少ない資源で、しっかり管理された森林から取得したものを使って、さらにそれだけでとどまらず森林を保護・再生していくということを目指していて、その最後の森林を保護・再生していくために、Working Forest Fundに出資しています。そしてその管理された森林からとった木を元にパッケージを作成していくということを目指しています。
参考資料
Why Apple is Permanently Protecting Working Forests
Apple’s Paper and Packaging Strategy