しっかり知る地球温暖化

地球温暖化問題についてしっかり知りたい人のための情報です。

牛のゲップのメタンを減らすことができるのか

前にも世界のメタンの発生源 牛のゲップが主要因なのかの記事で書いた通り、温室効果ガスの中でメタンの発生のうち24%を締めていて、全ての温室効果ガスの発生量の中でも4%程度を占めています。

これを減らすとなると、牛肉の需要量を減らすか、発生するメタンの量を減らすかとなりますが、牛のゲップのメタンを減らす研究はされているようです。

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非化石証書とは〜再生可能エネルギーを増やせるのか

企業がCO2排出量がゼロの電気を調達しようとしても、再生可能エネルギーの主流になっている固定価格買取制度(FIT)だとCO2がゼロとは見なせません。

この状態を解決できる可能性がある非化石証書というものが売り出されるため、その内容について紹介します。

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WとkWhの関係など電力の単位の話し

電力関連のニュースを近寄りがたく感じさせる理由の一つが単位のややこしさだと思います。ただ、一度知ってしまえば単純な話で、日常の電気代について把握する上でも役に立ちます。

サマリ

電力を表すのがWで電力量を表すのがWh、水道で言えば流れる水の量がWで出た水の総量がWh。1Wで1時間使えば1Whです。キロ、メガ、ギガ、テラは3桁区切りの数字と同じです。

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世界の発電量データ

世界の温室効果ガス排出量データで排出量のデータは載せたのですが、同様に電力についても数字で把握しておくと電力関係の情報を見た際にそのインパクトも判断できるので、世界の発電量についても記載しておきます。

世界全体の発電量は2014年に23,816TWh、1990年では11,864TWhとなり、24年で倍以上に増えていることがわかります。

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再生可能エネルギー100%を実現するための論点

100%再生可能エネルギーを目指す企業が加盟する「RE100」が加盟企業の数を増やして来ていて、これから多くの企業が目指していく流れがあるのですが、本当に再生可能エネルギー100%を目指すには課題がたくさんあるので、どのような論点があるのか整理してみます。

サマリ

再生可能エネルギー100%を目指す上での難しい点は太陽光や風力が不安定な電源であることです。それをカバーするためには、配電網をかなり広げる、電源を貯めるといったことが重要になります。排出量を実質ゼロにするために原子力や火力とCO2(二酸化炭素)回収貯留(CCS)を合わせて使うといった方法も現実的には必要です。

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チラシの印刷による二酸化炭素排出量はどれくらいか

紙での印刷は環境に負荷をかけているという印象はあるものの、実際にはどれくらいの影響があるのでしょうか。どれくらいの排出量があるのか、発注側の視点として持っておいた方がいいことはどんなことがあるでしょうか。

サマリ

チラシなどの印刷によって発生する二酸化炭素の大部分は紙の製造にかかる分になります。よく使われるA4サイズのコート紙(90kg)という紙の製造で1枚6.53g。印刷が身近になった今、チラシ1,000枚でも2,000枚でも値段は2,000円程度の差で作れますが、環境への負荷は倍であることは発注側として知っておいた方がよさそうです。

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段ボールの二酸化炭素排出量はどれくらいか

ネット通販の利用が増えている昨今、家でも毎日のように段ボールのゴミがでているのですが、ふとこの勢いで段ボール利用が増えても環境的に問題ないでしょうか。

サマリ

段ボールの1箱あたりで発生する二酸化炭素の量は概算で1箱あたり200〜300g程度です。日本での1年間の二酸化炭素排出量合計は約685万トン。単純計算で日本全体の温室効果ガス発生量の0.5%程度。段ボールは95%が回収され、90%以上が再利用の紙で作られているため、新たな木の伐採はほとんどなく利用できています。

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自動車の温暖化への影響はどれくらいあるのか

自動車や電車、バス、飛行機などの利用が温暖化への影響が大きいというのはイメージとしてありますが、具体的にどれくらいで、何が最も影響があるのでしょうか。

サマリ

日本での自動車などを含む運輸部門の二酸化炭素の排出量は2015年で約2億トンで、全体の15%を占めています。そのうち自動車が圧倒的に多く89.7%、その中でも自家乗用車が最も多くなっています。運べる人の数という意味での輸送量の観点でも自家用車の効率の悪さは明白です。

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